既存の瓦屋根全景です。見た目にはどこも悪いところは無いように見えます。
しかしお客様からのご依頼は雨が3か所から天井裏に漏ってくるとのことでした。
早速調査を開始しました。
先ず初めに雨漏れしている上部の瓦を取り外しました。
瓦と瓦の重ねの間にチリゃゴミが詰まっていました。
お客様の建物は廻りが樹木で覆われている環境です。
長い間に写真のように、枯草ゃ枝が瓦の中に入り込み写真のようになったのです。
瓦桟の上にも積もっています。
瓦桟は写真で見てお解りの様に釘で止めてあります。
強い雨風の時や長雨の際には雨水が瓦の間から侵入し、積もっているチリやゴミが水を大量に含みます。
含んだ雨水は瓦桟を横に伝わり、釘穴に行きます。雨漏れの原因は、釘穴に入り込んできた雨水です。
釘は天井下地のザラ板を突き破り下に抜け出ています。
雨水はその釘から下に伝わり天井裏に漏れてきたのです。
新築当時はゴミも入り込んでいないし、下葺き材も新しいので雨漏れはしなかったと思います。
しかし10年経過したあたりから、瓦の中の下地環境が変わってまいります。
そのころから雨漏れが始まったものと思われます。
ではなぜ瓦と瓦の間にゴミが入り込んだのかと言えば、それは瓦の成型が今の瓦のように出来が良くなかったからです。焼き加減で多少変形し不揃いだったのです。
このたてものは築30年以上です。
このころの瓦は全部そうでした。(現在の瓦は良く出来ています。)
それを上手に並べて拭き上げるのが瓦屋さんの腕でした。
ですからどうしても瓦と瓦の重ね部分に隙間が生じてしまいます。
そこから強い風雨の際は雨が吹き込んでしまいます。このことが大元の原因です。
私たちは50年のノウハウが有ります。
今まで学んできた事が有るからこそ今回の原因をその場で特定出来たのです。
歴史の浅い職人さんには解らなかったと思います。
お客様と相談の結果、現在の瓦を取り外し、屋根下地を新しいものに変え、
新しく金属屋根で葺き直す事になりました。
下の写真は既存の屋根瓦を取り外している作業中の写真です。
瓦を全部取り外し今まで吹き込んだゴミを清掃しています。
見てお解りの様にすごいゴミですね。
ゴミをきれいに清掃し野地板だけになりました。
雨が漏っていた場所は黒く変色しています。
お客様はジメジメしているときは異臭がしていたそうです。
その為か黒ずんだザラ板は交換する事になりました。
新しく12ミリの構造用合板ベニヤをはりました。
その上に防水紙ゴムアスを張り付けました。
屋根の頂部に溝があるのは、換気棟を取り付けるための換気用溝です。
屋根下葺き材ルーフィングゴムアスを全体に敷き込み止め終わった写真です。
右側は、軒先唐草を取り付けている作業中の写真です。
金属の横葺き屋根材を加工取付している作業中の写真です。
右側は屋根の両端のケラバ部分を加工し掴み込んでいるところです。
屋根材も葺き終わり、棟を取り付けています。
お客様からの要望で換気棟を取り付ける事になりました。
左側の写真です。この上に換気棟のカバーが上に取り付けられます。
右側は軒裏に吸気口を取り付けました。全部で6か所取り付けました。
この日の夜には、今までしていた異臭が全くなくなったと喜んでいました。
又、湿度計も10パーセント下がったとの事でした。
カラー鋼板で破風板巻きをしました。
左側写真にも見られるように今までは木部に塗装をしただけでした。
しかし、お客様の建物は樹木に囲まれており、木部に湿気を常に与え続けます。
少しでも現在の木部の破風板を守る為にもカラー鋼板でま巻きました。
お客様も大変喜んでいました。
破風板巻きを施工したカラー鋼板の上に雨どいの吊り金具を取り付けました。
写真が小さくて解りずらいですが、雨どいを取り付け終わった完工写真です。
お客様と相談した結果、出来上がった屋根改修工事の完工写真です。
今まで雨が降るたびに雨漏れが気になり悩んでいたそうです。
「これで今日から快適な安心した悩みのない生活ができます。
本当にありがとうございました。」
とのお言葉を頂戴いたしました。
これからも何かありました時には必ず連絡します。とのお言葉。
私たちも嬉しくなりました。
お客様からの最初のお言葉は「インターネットのホームページを見ました。鉾田市まで工事にこれますか」との話からスタートしました。
私は即座に、90分以内ならどこでも行きます。と返事しました。
結果、竜ケ崎市から鉾田市まで来て仕事をした甲斐があったと自負しています。
私たちは最後にお客様の安心した喜ぶ顔が見られたからです。
これからもお客様の為に何が出来るかを前提に仕事に取り組んで参りたいと思います。
どんな些細な事でも結構です。ご連絡ください。すぐに無料現調に伺います。