集会所の雨樋が壊れているので直して頂きたいと依頼されました
工事に至るまで…
「雨樋が壊れていて、雨が降ると集会所に入る時にいつも濡れてしまいます。直して欲しいです。」とのご依頼。
見てみると、雨樋の中腹あたりで完全に垂れており、一滴も竪樋に流れずに溢れてしまっていました。
こうなると、軒樋を保持している「樋吊り」も、曲げ直して本の状態に直す事は難しく、近い内により酷い結果に繋がりかねません。
竪樋を留める「でんでん」という金具も、完全に錆びていました。
そのため、お客様には、金具等も含め「雨樋全交換」という提案を致しました。
使用するのは、Panasonic製の軒樋「シビルスケアPC50」(MQC5130T)、竪樋「たてどい60㎜」(KQ5241T)です。
施工開始
まず既存の雨樋を外します。
何はともあれ、既存の雨樋を外さなければ始まりません。
今回は、金具も全て外して交換するので、既存の屋根を足場として利用します。
ただ、屋根を破損しまっては問題なので、貫板を設置するなどして養生します。
既存の吊り金具は「打込み」のタイプ(破風板に対して樋吊り自体を打ち込んでいく物)でしたので、破風板を傷つけないように撤去していきます。
新しい吊り金具を取り付けます。
既存の雨樋を全部取り外しました。
お次は、新しい金具を取り付けます。
今回の吊り金具は、ビスを用いて留めるタイプのものです。
留める際は、あらかじめ高さを決め、きちんと水平をとってから水が流れる様に傾斜をつけて、600ミリの間隔を開けて留めていきます。
軒樋を取り付けます。
吊り金具が全て取り付けられたら、軒樋を吊っていきます。
軒樋は両端の方から吊っていき、間の寸法を測ってカットして取り付けます。
吊り終わったら、雨樋用のノリを使用して軒つなぎや、止まり等の部品を付けていくのですが、ノリ代を少しでも安くしようとしてあまりつけずに施工してしまうと、水漏れが発生しやすくなってしまいます。
写真の様にノリをたっぷり付けて施工すれば、水漏れしない丈夫な雨樋になります。
でんでんを取り付けます。
でんでんは竪樋を支える役目を持っています。
金具同士を等間隔にし、深く打ち込んで留めれば、外れにくく綺麗な竪樋に仕上がります。
ここでしっかり取り付けておかないと、後々はずれ・曲がり等のトラブルに繋がりかねません。
全て取り付け終えたら、後は竪樋をカットして取り付けて施工の終了です。
雨樋の完成です。
新しい雨樋を取り付けた完成写真です。
雨樋の色は、全体の景色とマッチするようにと、しんちゃを選択されました。
外壁材の釘を締め直しました。
作業中、外壁材の釘が浮いている事に気づき、作業終了後に浮いている釘を金槌で締め直しました。
見た目もあまりよくありませんし、劣化のスピードを速めてしまいます。
完全に刺さらなくなってしまった釘は、コーキングやステンレス製の鉄板用ビスで穴を塞ぎました。
最後に
町の方々も新しい雨樋と交換されて「これで濡れずに傘をたためます!」と嬉しがっておられました。お客様の喜ぶ姿が一番です。
確かにそのお気持ちは私たちも良く解ります。
些細な事でもご連絡下さるようお話をしました。