牛久市のお客様。経年劣化で屋根が傷んでいます。屋根を新しくしたいのですがとのご相談がありました。直ぐに伺い屋根に上がり調査しました。詳しく解説しますので最後まで見て下さい。

お客様の建物は築21年との事でした。屋根に上がり調査を開始したところ下の写真の様な酷い有様でした。

お客様の建物全景写真

この屋根が21年位でなぜこのような屋根になってしまったのか。

原因はノンアスベスト材だからです。

1995年にアスベストは人体に有害であるという事で、法律で使用禁止になりました。

そこで各メーカーはアスベストを混入していない屋根材の開発に努め、ノンアスベストの屋根材を販売し始めました。その屋根材が、この屋根材です。

経年劣化した屋根

 

アスベストを混入させると材料が硬くなり経年劣化しにくくなり長持ちします。しかし人体には有害です。

ノンアスベストの屋根材はアスベストが混入されていないので以前の屋根材から比較すると柔らかく雨水が含みやすいのです。その結果18年以上経過すると下の屋根のように材料の下部分が劣化するのです。

数社あった屋根材メーカーも現在では1社だけになっています。その1社もあと数年でコロニアルの生産販売をから手を引くとの噂です。

さて、お客様と今後どうするか相談したところ、現在の屋根材を取り外さないで、その上に新しい屋根材を被せていくカバー工法をお選びになりました。

直ぐに足場を架け、工事に取り掛かりました。

棟板を取り外し、雪止めの切断取り外しを行いました。

棟板を取り外し準備をする

 

下の写真は既存の棟板を取り外し、雪止めも切断取れ外した全景写真です。

20年位しか持たない屋根材ではお客様もあきれ返っていました。

(安かろう・悪かろう)とは本当にこの事でした。

棟と雪止めを取り外した屋根全景写真

 

既存の屋根材のうえに新規屋根の下葺き材であるるルーフィングゴムアスファルト材を敷きました。

下葺き材はメーカー品であるタジマのEXルーフです。

下葺き材ルーフィングを敷いたところ

 

下の写真は下葺き材を敷き終え、軒先部から新しい屋根材を葺き始めたところです。

下葺き材を敷いた完了写真

新しい屋根材はアイジー工業で制作したスーパーガルテクト横葺き材です。

屋根材の裏側にはポリイソシアヌレートフォームが貼り付けられており、さらにアルミライナー紙で保護されています。さらに表面は遮熱性塗料を施した高級屋根材です。

(保証) 塗膜15年 赤さび20年 穴あき25年 の超高耐久ガルバ屋根材です。   

遮熱・断熱で抜群の快適性を発揮します。

屋根を葺き始めたところ

今まで通りステンレスの雪止めを設置しました。455ピッチで取り付けて有ります。

写真でも見て解るように少し大きめの羽根つき雪止めです。

太陽に当たっている色は何とも言えない良い色具合です。

片面屋根ふき完了

 

最後の仕上げは棟板の取り付けです。中央部分は換気棟が取り付けられる部分です。

中央にガムテープが取り付けられているのは、その下が空気の流通を良くし外に排出出来るように30㎜幅の溝穴が出来ているからです。

棟の加工取り付け

 

上記の写真の部分に換気棟を取り付け完了した写真です。

換気棟を取り付け完了

 

換気棟を設置するのとしないとでは約3度以上ちがいますたかが3度ぐらいと思うかもしれませんが真夏の時のあの暑さを考えると相当大きな効果が得られるのです。  如何ですか。

下の写真は雨上がりの時なので屋根が濡れています。

左側に写っているのは太陽光発電システムです。

換気棟写真

 

屋根のカバー工法が全て終了した完成写真です。 自分で言うのも何ですが綺麗ですね。屋根カバー工法完了写真

工事を終えて

たった21年で屋根がボロボロに経年劣化してしまった。お客様からすれば、こんなはずではなかったはず。というのが強い思いです。

私たちもお客様から相談を受けた時には、丁寧に解りやすく説明しなければと思いました。

世界の気候も変化し、地球温暖化がこれからも進んで住みにくくなって参ります。

建物の材料も気候に対応出来るよう研究開発がされています。これからも新しい建築材料が出てきます。

(有)岸田工業もお客様に安心して提案できるように研鑽と努力を積んで参ります。

どんな些細な事でも結構です。建物でお困りの際はお電話下さい。現調費は無料です。

ホームページに「我が家の建物診断コーナー」があります。併せてご覧ください。

あなたのマイホームのご参考になりますよ!

安心してご連絡下さい。