印西市・茶道の先生から銅板で作成した水屋流しの修繕工事を頼まれました。見て下さい。

印西市の茶道の先生から銅板の水屋流しの修繕を頼まれました。蛇口から水を流し茶碗を洗っている際、水が飛び散り、流しの上部から水が侵入し腐食したとの事でした。

そこで腐食した木材を取り外して新しい木材と交換しました。

補修前の現状写真

 

 

ご覧の様に腐食した木材を取り外し、新しくした木材の上には水道の蛇口が来ています。

茶道では稽古の最後は自分で飲んだ茶碗はキチント、洗い納めるとの事でした。

従って稽古をする度に水を流します。飛び散った水は流しの縁廻りに溜まり少しずつ侵入していったものと思われます。

常に雑巾で綺麗に清掃しているのですが11年という長い年月の間に少しずつ侵入してしまいました。

補修前の現状写真

 

 

下の写真は現在使用している水屋流しを取り外し、腐食している部分を全て新しく交換しました。

もちろん底板も新しくなりました。

下地補修完了

 

下の写真は今までの水屋流しの上部、縁廻り部分に銅板で新しく壁面に立ち上げ、茶碗を洗う時に飛び散る水が入らないようにしました。

銅板水切り取り付け

 

施工が完了した写真です。入隅部分は水が侵入しないようにハンダ付けで納めてあります。

施工完了写真

 

完成した水屋流しを茶道の先生がご覧になり「こんなに綺麗に仕上げてくれるなんて思ってもいませんでした。生徒たちにも水を出し過ぎないように話します。」「明日からの指導に胸が躍ります。本当に有難うございました。」とお礼を頂きました。

お客様である先生からお礼を言われた時は私たちも嬉しかったです。

施工完了

今回の仕事は茶道で使用する水屋流しでした。

現在、銅板で水屋流しを作成出来る職人はそう多くはいません。各市で1~2人位です。

(有)岸田工業は創業50年以上の歴史が有ります。創業当時は街のブリキ屋さんからスタート致しました

当時はバケツ、煙突、流し、チリトリといろいろな物の作成を頼まれました。また、流し廻りのステンレス工事も板金屋が施工しました。従ってその頃に腕を磨いた職人は作成できますが、現在はこの様な物を作成する機会が有りません。従って作成出来る職人がいないのです。

銅板やステンレスで制作してもらいたいものがありましたら簡単な図面を作成して下さい。お電話いただければ直ぐに伺います。手作り品も良いものですよ !